エジプトの祝日と祭り
エジプトはイスラームの国なので、祝日もイスラム教の行事と強く結びついています。
■ イードル・フィトル
ラマダーン(イスラーム暦第9月、断食月)が終わると、イードル・フィトルと呼ばれる祭りが行なわれます。
断食明けの祭りで、3日間続きます。
普段離れている親戚に会いに行く、ご馳走を作る、といった感じです。
特別に何をするというわけではありませんが、血縁を何よりも大切にするエジプト人にとっては大切な祭りです。
日本の盆や正月など感覚でしょう。
■ イードル・アドハー
イスラーム暦第12月、巡礼月の祭りです。
イードル・アドハーは、第12月の10日に、巡礼が無事終わったことを神に感謝して羊やらくだを屠る儀式を行ないます。
犠牲祭です。
巡礼に行ったものだけではなく、故郷にいる人も羊の首を切り、みんなで食べます。
この間は長い休みになりますから、日本のゴールデンウィークのようなものです。
しかし、祭り前夜には、街のいたる所でつながれた羊の悲痛な姿を目にします。
自分の身に何が起こるのか、という恐怖に怯えた声で鳴いています。
次の日に、殺人現場のような血みどろの道を歩く時、イスラム教徒ではないわたしたちは、悲しさと不快さが入り混じった気持ちになってしまいます。
「異国にいる」と感じる瞬間です。
エジプトはイスラム教徒が90%を占める国ですが、国民の7%はコプト教信者です。
プロテスタント信者もいます。
コプト教の祭りも、イスラームの祭りと同様に「マリウド」と呼ばれていて、エジプト各地の修道院で行なわれています。
しかし、コプト教の祭りはイスラームの場合と異なり、聖人の死亡日を記念するものです。
宗教的な祭典とは別に、公共の祭典というものもあります。
「イートル・カウミ」はそのひとつです。
かなり政治色の強いもので、県ごとに住民が伝統民謡や伝統舞踊を披露します。
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