ロバも、らくだも、体験です


エジプトならではの交通手段に『ロバ』と『らくだ』があります。
「時間」と「料金」といった実用的な面はさておき、「体験」という面で
ぜひご利用をおススメしたいものです。

ギザのピラミッド周辺では、ラクダに乗って5分ほどグルリと一周して
写真を撮る、というお馴染みの客引きがいます。
だいたい2ドル(200円)くらいです。

サッカーラやルクソール西岸でも、ラクダやロバに乗ることができます。
一人でも乗れますし二人で1頭に乗ることもできます。
いずれにしても、相場を知っておかないとボラれます。
とんでもない金額をふっかけられます。

値段交渉は、必ず乗る前にしましょう。
バクシーシ(喜捨)も当然のように要求されます。

ラクダに乗る時には、座っているラクダにまたがって乗ります。
ラクダが立ち上がるときに、ガクンと前のめりに揺れるので要注意です。
降りるときも同様に、かなりの揺れです。
綱を引くおじさんは優しそうな人を選びましょう。

『ろば』と『らくだ』による移動は「体験」を重視してください。
速さでは、歩いたほうがはるかに速いです。

お尻がすれて赤くなるかも知れません。
筋肉痛になることもあるでしょう。
あるいは、蚤でかゆくなることも…。

しかし、すべて貴重な体験です。
楽しむ余裕を持ちましょう。

ルクソール東岸には、昔ながらの『馬車』が健在です。
特にエスナやエドフなどでは、フェリー乗り場から神殿までの
貴重な交通手段となっています。

思い出づくりにも一役買ってくれるでしょう。
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ナイル川クルーズと水上交通


ナイル川はエジプト人にとって貴重な水資源です。
それと同時に国内における有用な移動手段でもあります。

ルクソール〜アスワン間、アスワンハイダム〜アブ・シンベル間を
運航する『ナイル川クルーズ船』は、たいへん有名です。



豪華客船内では豪勢なディナーショーが繰り広げられます。
沿岸から見ていても、夜のナイル川に浮かぶクルーズ船の美しさには
うっとりします。

『ファルーカ』も風情があってとても素敵です。
ファルーカとは、ゆったりと風任せで進む帆掛け舟です。
こちらも是非乗ってみていただきたい乗り物です。

ファルーカは移動手段というよりも、ゆったりとナイル川を下り
夕涼みをする感じの舟です。
モーター付きのファルーカもありますが、モーターなしのタイプが
断然おススメです。
エジプト人のおじいさん(時にはかっこいい青年)が巧みに風を操り
風情満点です。

『水上バス』もあります。
これはカイロ市内のナイル川流域を移動するもので、実用的役割を
果たしています。
観光客で水上バスに乗っている人は見たことがありません。

しかし観光客用乗り物ではないので安く乗れます。
現地の普通の人に混ざって乗ってみるのも楽しいかもしれませんね。

クルーズ船は、ナイル川だけでなくナセル湖でも楽しめます。
アスワンハイダム〜ナセル湖間には、豪華客船のクルーズが運航されて
います。
この辺りには「ヌビア人」たちの貴重な遺跡も点在しています。
興味深い遺跡です。

ファルーカを操るのも、多くはヌビア人です。
飾り気がなく無口ながらも、陽気な彼らの奏でる楽器「ウード」の音を
聴きながら、のんびりと夕闇を風に揺られるのも素敵ですよ。

ぜひ一度、ファルーカ体験してくださいね。
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エジプト豪華寝台列車の旅



エジプト旅行の陸上移動手段のひとつに、寝台列車があります。
是非一度、利用していただきたいものです。

カイロからルクソール、アスワンへと、アベラ・エジプト社が最高級の寝台列車を運行しています。
列車内は、極めて清潔で、快適です。
コンパートメント方式で、1等、2等に分かれています。

寝台列車の各部屋には、折りたたみ式のベッドと洗面台があります。
水道は、温水と冷水が出ます。
時間になると車掌さんが回ってきて、座席をベッドに変えてくれます。
朝食と夕食つきで、飛行機の機内食とまではいかないまでも、温かい食事をいただけます。
朝には、熱々の紅茶かコーヒーを持ってきてくれます。

エジプトの寝台列車のオフィスは、アレキサンドリア、カイロ、ルクソール、アスワンにあります。
予約は、1週間前までにはしておいたほうがいいでしょう。
実際には多くの列車が運行されているのですが、外国人旅行者には、警備つきの車両チケットしか販売していないからです。

カイロのラムセス駅内のオフィスで予約するといいでしょう。
事前に、日本の旅行会社を通して予約することも可能です。

列車自体は快適なのですが、エジプトは時間にルーズな国民性です。
列車が1時間近く遅れてくることもあります。
また、列車が着いているのに、いつまでたっても出発してくれないこともありです。
あせらず、ゆったりした気持ちで旅をしましょう。

エジプトの寝台列車は、ナイル川に沿って走ります。
朝の日の出の美しさは、言葉にならないほどです。
時間を忘れて、その時その時の瞬間を楽しんでください。

エジプトの快適な寝台列車の旅でも、ひとつだけ注意点があります。
夏場はかなり冷房がきついという点です。
しかも、空調は車両ごとになっていて、各部屋での調節はできません。
欧米人は冷房ガンガンでも平気で半そでで寝ていますが、日本人は風邪ひきます。
暖かい上着を用意していくほうが安全でしょう。
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エジプトの『鉄道』



エジプトでは、時間の余裕と懐具合によって、自分スタイルに旅を組み立てていくことができます。

「多少時間はかかっても格安で」という方は、長距離移動には『鉄道』や『バス』を駆使し、近郊や市内の足には『バス』や『地下鉄』などの公共交通機関を活用しましょう。
自分の足をとことん使ってまわるのも、真夏以外なら楽しいでしょう。

「費用はかかっても効率よく」とか「身体への負担を少なくしたい」という方は、長距離移動には飛行機を、市内ではタクシーを利用することをおススメします。

エジプトの国鉄 】
エジプトの国鉄には、いろいろな割引料金制度があります。
うまく利用するとかなりお得です。

4歳未満は無料、4〜10歳までは大人の半額です。
同日内での往復切符は25%引きになりますし、1ヶ月以内の往復切符は10%引きです。
学生割引の30%(要IDカード提示)も嬉しいですね。

キトメトリック・シーズンチケットもあります。
これは、距離と期間限定の、乗り放題割引チケットです。
各列車の出発7日前から予約ができます。
カイロアレキサンドリアを結ぶエアコン付きの1等車と2等車は、要予約です。
キャンセルは、エアコン車の場合は出発前24時間以内なら可能です。

■ 急行列車(1等、2等があり、ビュッフェ付き。主要都市に停車) カイロとアスワンやアスワンハイダム間、カイロとデルタ地方、地中海沿いにマルサ・マトルーフ間の路線があります。
エアコン付きの上エジプト線には、寝台列車と食堂車が連結されていることもあります。

■ 普通列車(2等、3等のみで、各駅停車)
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エジプトの『セルビス』



エジプト国内をスミからスミまで走っている『セルビス』をご紹介します。

セルビスは、タクシーでもなく、路線バスでもありません。
一定の乗客が集まった時点で出発する、路線ワゴン車です。
『セルビス』という名は、「サービス」の訛りです。

エジプトには、セルビスに似た交通機関の『マイクロバス』もあります。
マイクロバスは、市内の大型バスルートの主要ルートを走ります。
手を下げて斜め前に出すと、どこででも停まってくれます。
空席があれば乗せてくれますが、満席の場合は運転手が首を横に振って通り過ぎてしまいます。

セルビスとマイクロバスの違いは、移動距離でしょう。
マイクロバスが市内専門であるのに対して、セルビスは主に中長距離を受け持っています。
エジプト国内をスミからスミまで走っているので、個人旅行の長距離移動には欠かせない存在です。
しかし、現地のアラビア語が話せないと、少々誤解が生じることもありますのでご注意ください。

主要都市間なら24時間運行しています。
マイナーなルートでも、早朝から22時頃まではカバーしています。
料金は、100kmの移動につき2.5LE(エジプト・ポンド)程度です。
最近はもう少し上がったかもしれません。

セルビスは、途中乗車はできませんが、途中下車は可能です。
また、チャーターも可能なので、ある程度人数が揃うのなら、遺跡めぐりにセルビス1台チャーターするのもいい考えです。
もちろん、値段交渉は事前にしておくことが前提です。

セルビスの問題点は、一定の人数が集まらないと出発してくれないということです。
乗客が集まらないために、1〜2時間待たされることもあります。

長距離移動の場合や夜間には、空いていれば後ろの席のほうがいいでしょう。
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